出会いのエピソードの続き
2002年6月7日昨日の続きを書きましょう。
彼と落ち合ったのは8時過ぎ。
お腹がペコペコだったので夕飯を取ることに。
駅ビルの中にある中華レストランで食べました。
1ヶ月もの間、ほぼ毎日と言っていいほど、たくさんのことを話してきたので、すぐに打ち解けることができました。楽しい楽しい食事だった。
食事が終わって、二人きりのエレベータの中。
「もうバスないから、タクシーで帰ろうか」と彼が言った。
ん?タクシーで帰る?どこに??
私はこのとき初めて、気づいたのでした。
勢い余ってきたは良いけど「泊まる」なんてことは全然頭に無かったのです。
・・・急にドキドキしてきてしまった。
男性とお付き合いをしたのは初めてではないし、男友達のとの距離感をはっきり線引きさせている私が、まさかここまで理性を失っているとは。
自分で自分の大胆さにびっくり。
でも、選択肢はなかった。
この楽しい時間を終わらせたくない。
それが私の決断だったのです。
タクシーを走らせること15分。
彼の一人暮らしの部屋に到着。
部屋は写真を送ってくれたのとほぼ同じ感じだった。
「おじゃましまーす」
「どうぞぅ」
部屋に入ってからは、またおしゃべりの続き。
私のこと、彼のこと、観ているテレビのこと。
学校のことや、チャットルームの友達のこと。
話題は様々で尽きることなく、沈黙なんて入る暇はなかった。
途中に美味しい珈琲も淹れてくれた。
そんなことですら、話が膨らむ。
楽しい。
とっても楽しい。
でも、そろそろ眠い。
昨晩ゼミの課題をこなして殆ど眠っていなかった私は、あくびをするようになった。
せっかくの楽しい時間だから、我慢我慢。
「眠そうだね(笑)昨日遅くまで起きてたんでしょ?無理しなくて良いからそこに横になってなよ。」と、私に用意してくれた毛布をくれたのでした。
遠慮なく横になった私。
大学院生の彼は、研究の課題の作業をしている様子。
横になりながら、彼の背中を暫く見つめていた。
どうしてだろう。
その背中に触れたいと思った。
暖かそうな、大きな背中。
暫くして作業を一段落させた彼がこっちを振り向いた。
「眠れない?何か飲む?」
「ううん、大丈夫。研究忙しいの?邪魔だったかな?」
「気にしないで。全然こんなの余裕だから(笑)
どーれ、そろそろ寝ないとね。明日も学校なんだよね?何時に起きれば間に合いそう?」とおもむろに彼が目覚ましをセット。
そして、
「俺用の毛布で包まるから安心して。」と遠慮がちに、私の横になっているマットレスの端っこの方に彼が横になった。
どきどき。
どきどきどきどき。
どきどきどきどきどきどき。
どうすればいいのかわからなかった私は、
「なんか怖い話して!!」と言った。
「え?そんな話したら眠れなくなっちゃうじゃん(笑)」と彼。
笑いながらも彼は一生懸命話をしてくれた。
その話があまりにも可笑しくて、全身でバタバタと笑ってしまった。
その時、偶然にも彼の手と私の手が触れた。
そのまま優しく握った彼。
暖かかった、というより熱かった。
仰向けだった身体がお互いを向いて、しばし沈黙。
中学生の恋愛でもないのに、そこからどうすれば良いのか私たちは困っていました。
言葉すらも、用意できなかったのです。
「ごめん、何かすごく心臓バクバクなんだけど。」
「俺も、ものすごくどきどきしてるよ。」
私がそう言って手を強く握り締めたときでした。
彼は私の身体を引き寄せて壊れそうなくらい抱きしめてきたのでした。
それでも言葉が出ない。
自分のこの気持ちが、衝動が、何なのかまだ理解できていなかった。
身体を離して、また沈黙。
「ねぇ、とっても熱いよ」
「どれ?熱でもある?」
彼は自分のおでこを私のおでこにくっつけた。
そして、かすかに触れる鼻同士ををくっつけたり撫でたりしていた。
唇は、すぐそこなのに。
すぐ届くところにあるのに。
なぜか奪えないもどかしさ。
私はそこで恋を知った。
この我慢相撲は彼の負け。
柔らかい唇を私にくれた。
心が震えた。身体も震えた。
嬉しくて、嬉しくて。
柔らかい唇が気持ちよくて。
言葉の入る隙はなかった。
合わせる唇で、伝え合った。
あんなに話したのに、まるで話足りなかったかの
ように、私たちは長い間キスをした。
徐々に彼の手が動いてくる。
私の髪や背中を撫でて、胸に触れた。
その手はやがて腰にきて、お腹にきて、脚にきて。
私が熱く濡れていることが彼の手に知られることになった。
恥ずかしさと、嬉しさと、気持ちよさ。
彼によって熱くなった私は欲張りになる。
私も、彼を抱いた。
彼の全てが欲しくなる。
私に抱かれる彼の声や息遣いがたまらなくいとおしかった。
「一つになろうか」彼の目がそう言っていた。
私も目でそれに答えた。
快感と感動で声にならない声が漏れる。
幸せ。
「好きよ」
心の中だけで、つぶやいた。
いきなり訪れた恋のはじまり。
彼と落ち合ったのは8時過ぎ。
お腹がペコペコだったので夕飯を取ることに。
駅ビルの中にある中華レストランで食べました。
1ヶ月もの間、ほぼ毎日と言っていいほど、たくさんのことを話してきたので、すぐに打ち解けることができました。楽しい楽しい食事だった。
食事が終わって、二人きりのエレベータの中。
「もうバスないから、タクシーで帰ろうか」と彼が言った。
ん?タクシーで帰る?どこに??
私はこのとき初めて、気づいたのでした。
勢い余ってきたは良いけど「泊まる」なんてことは全然頭に無かったのです。
・・・急にドキドキしてきてしまった。
男性とお付き合いをしたのは初めてではないし、男友達のとの距離感をはっきり線引きさせている私が、まさかここまで理性を失っているとは。
自分で自分の大胆さにびっくり。
でも、選択肢はなかった。
この楽しい時間を終わらせたくない。
それが私の決断だったのです。
タクシーを走らせること15分。
彼の一人暮らしの部屋に到着。
部屋は写真を送ってくれたのとほぼ同じ感じだった。
「おじゃましまーす」
「どうぞぅ」
部屋に入ってからは、またおしゃべりの続き。
私のこと、彼のこと、観ているテレビのこと。
学校のことや、チャットルームの友達のこと。
話題は様々で尽きることなく、沈黙なんて入る暇はなかった。
途中に美味しい珈琲も淹れてくれた。
そんなことですら、話が膨らむ。
楽しい。
とっても楽しい。
でも、そろそろ眠い。
昨晩ゼミの課題をこなして殆ど眠っていなかった私は、あくびをするようになった。
せっかくの楽しい時間だから、我慢我慢。
「眠そうだね(笑)昨日遅くまで起きてたんでしょ?無理しなくて良いからそこに横になってなよ。」と、私に用意してくれた毛布をくれたのでした。
遠慮なく横になった私。
大学院生の彼は、研究の課題の作業をしている様子。
横になりながら、彼の背中を暫く見つめていた。
どうしてだろう。
その背中に触れたいと思った。
暖かそうな、大きな背中。
暫くして作業を一段落させた彼がこっちを振り向いた。
「眠れない?何か飲む?」
「ううん、大丈夫。研究忙しいの?邪魔だったかな?」
「気にしないで。全然こんなの余裕だから(笑)
どーれ、そろそろ寝ないとね。明日も学校なんだよね?何時に起きれば間に合いそう?」とおもむろに彼が目覚ましをセット。
そして、
「俺用の毛布で包まるから安心して。」と遠慮がちに、私の横になっているマットレスの端っこの方に彼が横になった。
どきどき。
どきどきどきどき。
どきどきどきどきどきどき。
どうすればいいのかわからなかった私は、
「なんか怖い話して!!」と言った。
「え?そんな話したら眠れなくなっちゃうじゃん(笑)」と彼。
笑いながらも彼は一生懸命話をしてくれた。
その話があまりにも可笑しくて、全身でバタバタと笑ってしまった。
その時、偶然にも彼の手と私の手が触れた。
そのまま優しく握った彼。
暖かかった、というより熱かった。
仰向けだった身体がお互いを向いて、しばし沈黙。
中学生の恋愛でもないのに、そこからどうすれば良いのか私たちは困っていました。
言葉すらも、用意できなかったのです。
「ごめん、何かすごく心臓バクバクなんだけど。」
「俺も、ものすごくどきどきしてるよ。」
私がそう言って手を強く握り締めたときでした。
彼は私の身体を引き寄せて壊れそうなくらい抱きしめてきたのでした。
それでも言葉が出ない。
自分のこの気持ちが、衝動が、何なのかまだ理解できていなかった。
身体を離して、また沈黙。
「ねぇ、とっても熱いよ」
「どれ?熱でもある?」
彼は自分のおでこを私のおでこにくっつけた。
そして、かすかに触れる鼻同士ををくっつけたり撫でたりしていた。
唇は、すぐそこなのに。
すぐ届くところにあるのに。
なぜか奪えないもどかしさ。
私はそこで恋を知った。
この我慢相撲は彼の負け。
柔らかい唇を私にくれた。
心が震えた。身体も震えた。
嬉しくて、嬉しくて。
柔らかい唇が気持ちよくて。
言葉の入る隙はなかった。
合わせる唇で、伝え合った。
あんなに話したのに、まるで話足りなかったかの
ように、私たちは長い間キスをした。
徐々に彼の手が動いてくる。
私の髪や背中を撫でて、胸に触れた。
その手はやがて腰にきて、お腹にきて、脚にきて。
私が熱く濡れていることが彼の手に知られることになった。
恥ずかしさと、嬉しさと、気持ちよさ。
彼によって熱くなった私は欲張りになる。
私も、彼を抱いた。
彼の全てが欲しくなる。
私に抱かれる彼の声や息遣いがたまらなくいとおしかった。
「一つになろうか」彼の目がそう言っていた。
私も目でそれに答えた。
快感と感動で声にならない声が漏れる。
幸せ。
「好きよ」
心の中だけで、つぶやいた。
いきなり訪れた恋のはじまり。
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