冷却時間
2002年6月19日平日だけれども、昨日彼が家に泊まりにきました。
ご飯を食べて、ビデオを観て、そのうち彼は寝てしまった。その間、私はテレビを観たり、本を読んだり、彼の寝顔を見て微笑んだりしてた。
自分の部屋で彼が安心して眠っていると思うと、それだけで嬉しい。夜中にむくっと起きた彼はすぐに私の体温を求めて絡んで来る。
「りりこはあったかいなぁ。」
そう言って後ろから私の身体に腕を回したり、首筋にキスをしたり、耳たぶを噛んだりしてくる。
こんなに甘えん坊な人と付き合ったのは初めてだなぁと思いながらも、求められる幸せに浸っていた。
そうこうしているうちに我慢できなくなってきたのか、撫でる手が胸やお腹やおしりにきたりして、軽く抵抗する私を抱き始めた。
じらしてじらされて。長い長いセックスをした。
明日はまた仕事なのにこんなに体力を使って大丈夫なのかしら?
しばらく抱き合いながら余韻を楽しんだりしていたけれども、いつのまにか、遊びつかれた子どもみたいに彼はまた眠りについた。
朝は寝坊できないもんね。
おやすみなさい。
そして、朝6時。彼の電話が鳴る。
私も知ってる女性の名前。
またか。
最近彼と迎える朝はいつもこうだ。
今まで、見ないフリをしてきた。
どうしてこんな時間に電話をかけてくるの?
わざわざモーニングコール?
どういうことなのか、聴きたい。
そのコールにも気づかずに眠っている彼を起こす。
「起きて!!遅刻するよ」
眠そうにやっと起きて、準備をし始める彼にそれとなく切り出してみる。
「ねぇ、なんでいつも6時に電話がなるの?」
「ん?あぁ、いつも起きれないから10回鳴らしてもらうように頼んであるんだよ。まぁそれでもなかなか起きれないんだけどね。」
「ふーん。わざわざモーニングコールねぇ。ちゃんと律儀に掛けてくれるわけだ。」
と、理解のあるような返答をしたけれども、ショックだった。それを隠せなくて、彼と目を合わせられなくなった。
客観的に観るとただそれだけのこと?といわれそうだけれども、彼は以前、いつもではないけれども私にも「りりこが優しく起こしてね」と言っていた。
何となく気づいているけれど、彼女はよくあなたにメールを送ったり、連絡してきたりしてるよね。私よりも頻繁に。彼女はきっと彼に好意を持っていると思う。それくらい私にだってわかる。たわいもないことをどうでもいい人にわざわざ伝える訳がない。
よりにもよって、その彼女に彼みずからコールを頼んでるんだ。私にではなくて。
そういう小さな習慣を積み重ねていくことで、知らず知らずのうちに特別な関係を作っていったりすることを私は知ってる。
初めはなんの意図もなく始めたことでも、それがどんどん価値のあるものに変わってくる。
依存して、なくてはならないものになる。
その思いが私の表情に出てしまった。
気づいた彼は、
「なに?そんな浮かない顔して。心配してるの?」
と私に絡みながらなだめて来る。
「そんなに律儀に連絡してくれる人がいるならたまに私に頼むことなんてないじゃん。」すかさず抵抗。
「怒ってる?もう嫌いになった?」
その言動がすごく気に障って冷たく送り出してしまった。
楽しい夜だったのに。最悪な朝。
彼が出て行ってからしばらくして、メールがきた。
「ごめんね」
「別にいいよ。ちゃんと起きれる方がいいんだからいいんじゃないの?」と冷たく返した。
そしてまた「怒ってる?」のメール。
怒ってるに決まってんじゃん!!!!!
しばらくそんなメールのやりとりが続いていて、「目覚まし代わりに鳴らしてもらっているだけで他意はない」と彼は言っていた。
他意があったら、当然終わりだろう。
結局、しばらく話さないことに決めた。
冷却時間。
その間にもきっと変わらず毎朝彼女のコールがあるのだろう。
せっかくの晴天が台無し。
心が晴れないので、変わりに大量の洗濯をした。
心の洗濯も全自動でできればいいのに。
ご飯を食べて、ビデオを観て、そのうち彼は寝てしまった。その間、私はテレビを観たり、本を読んだり、彼の寝顔を見て微笑んだりしてた。
自分の部屋で彼が安心して眠っていると思うと、それだけで嬉しい。夜中にむくっと起きた彼はすぐに私の体温を求めて絡んで来る。
「りりこはあったかいなぁ。」
そう言って後ろから私の身体に腕を回したり、首筋にキスをしたり、耳たぶを噛んだりしてくる。
こんなに甘えん坊な人と付き合ったのは初めてだなぁと思いながらも、求められる幸せに浸っていた。
そうこうしているうちに我慢できなくなってきたのか、撫でる手が胸やお腹やおしりにきたりして、軽く抵抗する私を抱き始めた。
じらしてじらされて。長い長いセックスをした。
明日はまた仕事なのにこんなに体力を使って大丈夫なのかしら?
しばらく抱き合いながら余韻を楽しんだりしていたけれども、いつのまにか、遊びつかれた子どもみたいに彼はまた眠りについた。
朝は寝坊できないもんね。
おやすみなさい。
そして、朝6時。彼の電話が鳴る。
私も知ってる女性の名前。
またか。
最近彼と迎える朝はいつもこうだ。
今まで、見ないフリをしてきた。
どうしてこんな時間に電話をかけてくるの?
わざわざモーニングコール?
どういうことなのか、聴きたい。
そのコールにも気づかずに眠っている彼を起こす。
「起きて!!遅刻するよ」
眠そうにやっと起きて、準備をし始める彼にそれとなく切り出してみる。
「ねぇ、なんでいつも6時に電話がなるの?」
「ん?あぁ、いつも起きれないから10回鳴らしてもらうように頼んであるんだよ。まぁそれでもなかなか起きれないんだけどね。」
「ふーん。わざわざモーニングコールねぇ。ちゃんと律儀に掛けてくれるわけだ。」
と、理解のあるような返答をしたけれども、ショックだった。それを隠せなくて、彼と目を合わせられなくなった。
客観的に観るとただそれだけのこと?といわれそうだけれども、彼は以前、いつもではないけれども私にも「りりこが優しく起こしてね」と言っていた。
何となく気づいているけれど、彼女はよくあなたにメールを送ったり、連絡してきたりしてるよね。私よりも頻繁に。彼女はきっと彼に好意を持っていると思う。それくらい私にだってわかる。たわいもないことをどうでもいい人にわざわざ伝える訳がない。
よりにもよって、その彼女に彼みずからコールを頼んでるんだ。私にではなくて。
そういう小さな習慣を積み重ねていくことで、知らず知らずのうちに特別な関係を作っていったりすることを私は知ってる。
初めはなんの意図もなく始めたことでも、それがどんどん価値のあるものに変わってくる。
依存して、なくてはならないものになる。
その思いが私の表情に出てしまった。
気づいた彼は、
「なに?そんな浮かない顔して。心配してるの?」
と私に絡みながらなだめて来る。
「そんなに律儀に連絡してくれる人がいるならたまに私に頼むことなんてないじゃん。」すかさず抵抗。
「怒ってる?もう嫌いになった?」
その言動がすごく気に障って冷たく送り出してしまった。
楽しい夜だったのに。最悪な朝。
彼が出て行ってからしばらくして、メールがきた。
「ごめんね」
「別にいいよ。ちゃんと起きれる方がいいんだからいいんじゃないの?」と冷たく返した。
そしてまた「怒ってる?」のメール。
怒ってるに決まってんじゃん!!!!!
しばらくそんなメールのやりとりが続いていて、「目覚まし代わりに鳴らしてもらっているだけで他意はない」と彼は言っていた。
他意があったら、当然終わりだろう。
結局、しばらく話さないことに決めた。
冷却時間。
その間にもきっと変わらず毎朝彼女のコールがあるのだろう。
せっかくの晴天が台無し。
心が晴れないので、変わりに大量の洗濯をした。
心の洗濯も全自動でできればいいのに。
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