土曜日のこと

2002年9月9日
渋谷で待ち合わせをした。
彼の告白を聞いた、あの改札前で。

人ごみの中で彼を待った。
フラッシュバックする、あのシーン。
どきどき。
そわそわ。
5日ぶりに会う彼はどんな表情でくるのだろう。

【久しぶり!】彼の声。
【久しぶりだねぇ。北海道から直接来たんでしょ?お疲れ様☆】
出張先から直接来た彼は大荷物のままで、土曜日なのにスーツ姿。こんな街でスーツなのは可哀想だ。
でも、疲れているはずなのに真っ直ぐ会いに来てくれたことがとても嬉しい。

ご飯を食べて、前から行きたかった隠れ家カフェに行き、しばらく彼の北海道話を聴きながらまったり。その後私の友達の誕生日プレゼントを一緒に見立てて貰った。

日が落ち始めた頃、自然にあのとき歩いた道を辿っていた。
【何だか懐かしい気分だね。あの時はとにかく困惑してたよ】と私は言った。
【そうだね。自分を抑制してたけど、手を繋いでぬくもりを知ってしまってからはもうダメだったな。この通り、歩き出した、って感じで。】

首都高の下の歩道橋に立って、しばらく車の流れを見ていた。
隣で私の肩に手を回す彼。
この人が私を見てくれていたなんて。
正直、まだこの奇跡に驚いている。
ドキドキしている私の表情をみて【どうした?】と声を掛けてくれた彼の胸に顔を埋めた。

これでいいんだね
これからも手を繋いで歩いていこう。

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