元彼の元彼女と

2002年10月31日
なんだか、変なタイトルですが。
そのまんまです(笑)

前の方に書いたかもしれませんが、元彼が私の前に付き合っていた人も、チャットで知り合った人でした。そして偶然、その女性と会話したことがあったんです。普通に話すぶんには、とってもサバサバしてて、面白い女性でしたが、元彼とまだ付き合っていた当時は、やはりちょっと疎ましい存在でもあったわけです。

しかし、この女性Nちゃんとは今でも携帯やPCのメールなどをしています。
(私が元彼と付き合っていたことは知りません。Nちゃんが付き合っていたことは彼女から聞いています)
そして今日、電話で久々に話しました。

なんで?ってくらい楽しかった・・・・。
笑ってばっかりだった!!!!!!

そして・・・・。
ついにさっき、言っちゃいました。
元彼と付き合っていたということを。

Nちゃんはさすがに驚いたのか【まーじでー?】とは言っていましたが、そこから始まる女の話の盛り上がる事と言ったら・・・(笑)
私が今まで黙っていたことを責めるわけでもなく、お互いに付き合っていた当時のこと、今の彼氏とのことを話したりしました。

ほとんど全部一緒でした。
いいところ、悪いところの感じ方が。
そして、別れた理由も。
付け加えて、別れた日も(笑)←これは偶然!!
私は元彼側からの言い分しか聞いていなかったので、いまいち分からなかったけれども、Nちゃんの言い分を聞くと、なぜか納得できた(笑)

【ごめんね。何も気づかずに、知らなくて。私はりりこちゃんの事知らなかったから良かったけど、りりこちゃんは全てを知って辛かったでしょ?でも、これからは今の彼と堂々と幸せになってね。応援しているからね。】

Nちゃんからこの言葉を聞いたとき、胸のつっかえがとれたような、清々しい気持ちになりました。
もうNちゃんを嫌だなぁなんて思うことからも解放されたし、むしろこんな強い味方ができて幸せです。

Nちゃんは元彼と別れた後に付き合った人と、結婚が決まりました。
心から、本当に良かったなぁと思っています。
Nちゃんも、同じことを言ってくれました。

これから、Nちゃんとは友達いやそれ以上の関係で?!仲良くしていきたいと思います。


しかーし、とっても有意義な2時間の長電話でした☆


久しぶりだぁ。

2002年10月26日
うわぁぁぁ。1ヶ月も書いてなかったわ。
PCは開いてるのに、ここにくることができませんでした。
PC開いてるのは、卒論の作業をしている昼間だけ。夜は殆ど開きません(爆)

とりあえず、彼氏とはうまくやっております。
半同棲状態なので、夕飯作ってまったりして、そのまま寝てしまっています。だからかな?この日記からもちと遠ざかりぎみでした。すみません。

この1ヶ月の間にあったこと。
また元彼からメールと電話がありました。
初めは【久々にメールしてみましたぁ】って感じだったのですが。そのうち【新しい人できた?】などなど、今の私の様子を詮索する感じの内容になってきて・・・。
出なきゃいいのに電話まで出てしまい、3時間以上も話しに付き合うことに。
【飯食いに行こうぜ】できるわけないでしょ?
【新しい彼女候補を紹介して】ますますできるはずないでしょ?

もう、こんな話ばっかり。
元彼のことはもちろんちょっとは心配だけど、そういう中途半端な気持ちで話を聞いてはいけないなと思いました。
【好きな人ができたから、もうかけてこないで】とも言おうと思ったけれど、自分から火種をふっかけることはさすがにできなかった。絶対に【誰?】と聞いてくるから。
暇つぶしとちょっとの寂しさからなんだろうけど、元彼女に電話してくるくらいだから、彼女候補がいるどころか女の子と遊んでいるって事はないんだろうな。

しかし。
元彼から今彼に未だなんの連絡もない。
遊びの誘いも、メールも。
もちろん、私と別れたという連絡もない。
今彼から連絡しないと、このまま彼らの友情は風化するのだろうか。
もしかして、元彼は友情にまで全て受身なのかしら。
そして、彼らは本当に親友なのだろうか?
そういう疑問すら、今はある。
元彼が私の前に付き合っていた彼女と別れた時も、私と付き合うまで何の報告もなかったと今彼は言っていたな。同じ学校で顔も合わせていたのに。
新しい彼女ができれば連絡してくるのかもしれない。

連絡がきたら今彼はどうするのだろう?
私と元彼の別れ話を延々聞くのだろうか。
そして真実は語るのだろうか。

今彼がどんな判断をするのかはわからない。
でも、私は彼の支えでいよう。
二人で決めて、走り出した道なのだから。




助言

2002年9月27日
学校の男友達に、夏に起きた恋愛事情を話したら・・・。

【今の彼氏さんはやっぱり、前の彼氏に一言断りをいれるべきじゃないの?】と言われた。
なぜならば。男友達自身も昔同じようなことがあり、とんでもない目にあったというのだ。
相手が悪かったのもあるけれど、散々殴られて一週間動けなかったと言っていた(怖)

男友達いわく【筋を通しておくべきだ】らしい。
そのことについては散々悩んだ。あのあと、私も【ちゃんと言った方がいいかもしれないね。】と提案したりもしていたのだが・・・・。
彼は【火に油を注ぐ行為だよ。ただ、あいつが知ることになったときの心構えはしてあるよ。】と言った。

私たちのしたことは、筋が通っていることではない。勝手なことだ。
恋愛感情は自然に湧き上がるもの。
それを思うがままに行使してよいのか、私たちは随分考え、悩んだ。
黙って私が二股をかけるという選択肢もあったが、とてもじゃないがそれはできない。
そういうことを考えると、前彼と別れることと今の彼と付き合うことというのは私の中では自然な流れであって、気持ちに欺く間違った選択はしていない。

要は【ケリ】のつけ方なのかな。

ちょっとエッチネタを(笑)

【セックスも何でも今まででNO.1でいたい】と言った今の彼は、本当に1番かもしれない。
テクニック、持久力、そして洞察力と探究心。
毎日身体を重ねるたびに、良く私の様子を見ているなぁと思う。それはちゃんと【進歩】していることが感じられるから。
私が気持ちよさを大げさに主張しなくても、彼は身体を以ってちゃんとポイントを覚えていてくれる。

こんなにも尽くしてくれる人は初めてかもしれない。
そのためイかない日はない!!(こりゃすごい!)
ぶっちゃけ、吹きっぱなしです(爆笑)
こんな体質だったっけ?と自分でも驚くくらい。

でも、私が尽くされるだけではなく・・・
私も【今まででNO.1】でいたいと願うので、何気に頑張ってる。躍起になってるわけじゃないんだけど(苦笑)
【まだ口で絶頂に達したことはない。それに耐えて持久力をつけるのが俺のポリシー。自信あるよ(笑)】と言っていたので、私の小さな闘争心?に火がついた。
最近その闘争心が成果を出し、ついにそのポリシーを打ち破った私!!
【参りました。こんなこと初めてです。とってもお上手です。】と笑う彼の顔が嬉しそうで、でもちょっと悔しそうで、いとおしかった。

セックスは経験も大事だけど、やっぱり気持ちを入れるからこそ快感があるんだなぁと思う。
お互いの名前を呼びながら、相手の身体に入って存在を何度も何度も確認する。


私の身体が貴方の一部でいられたら。
そう願うから、ずっとずっと欲しい。
いつまでこういう気持ちを持っていられるのかな。

規則正しい生活

2002年9月18日
ほぼ同棲と言える生活を始めたここ最近は、彼のペースで寝起きするようになったので、まだ夏休みの私もとても規則正しい生活をしています。
夜は12時半就寝。朝は6時起床。
もともと寝つきの悪い私ですが、無理矢理眠ることを覚えてきて、随分不眠症も解消されました。
決まった時間に寝起きするので、長い間サボってきた基礎体温もつけ始めました。

この調子でいければ、いいリズムが作れるかしら?
朝方に寝て昼過ぎに起きるなんていう最悪のパターンは抜け出せたことだし。
ホント、彼にありがとうだわ☆

ただ、一つ心配事が。それは彼の体力。
【毎日抱いてもいい?】と言って本当に毎晩何度も何度も私を抱く貴方の体力はだいじょうぶなのかしら?
彼はもうすぐ27歳。でも体力(性欲?)はまるで少年のようです(笑)あんまり頑張りすぎると次の日の仕事に支障をきたしそうだから、程々にしましょうね^^;

まだ付き合い始めたばかりで、この生活に戸惑うことも少なからずありますが、協力をし合ったり、相手を思いやる大事さを学べそうな気がしています。

半同棲

2002年9月10日
彼とはもう殆ど半同棲状態。
ご飯も洗濯物も2倍。幸せも2倍。

【ただいま】
【おかえり】
このやりとりの重みをひしひしと感じる。

会話のある楽しい食事は本当にいい。
今日あった何気ないことにうなずいて貰える幸せ。

そして。どんなに疲れて遅く帰ってきても彼は絶対に私を抱く。(付き合い始めたばかりだからかな・・・苦笑)
丁寧に、優しく、じっくりと私の身体を探り、快感に導いてくれる。
体質が変わってきたのでは?と思わされる程、いろんな方法で私の身体を目覚めさせる。
肉体疲労のお陰で?良く眠れるようにもなったし(笑)嬉しい限り。

来年は私の卒業と同時に正式に同棲を始めるつもりでいる。
より大きな幸せを実現させるためにも、少しずつ頑張っていこう。

【行ってきまぁす!!】
駆け出していく彼の笑顔が私の今日のエネルギー。

土曜日のこと

2002年9月9日
渋谷で待ち合わせをした。
彼の告白を聞いた、あの改札前で。

人ごみの中で彼を待った。
フラッシュバックする、あのシーン。
どきどき。
そわそわ。
5日ぶりに会う彼はどんな表情でくるのだろう。

【久しぶり!】彼の声。
【久しぶりだねぇ。北海道から直接来たんでしょ?お疲れ様☆】
出張先から直接来た彼は大荷物のままで、土曜日なのにスーツ姿。こんな街でスーツなのは可哀想だ。
でも、疲れているはずなのに真っ直ぐ会いに来てくれたことがとても嬉しい。

ご飯を食べて、前から行きたかった隠れ家カフェに行き、しばらく彼の北海道話を聴きながらまったり。その後私の友達の誕生日プレゼントを一緒に見立てて貰った。

日が落ち始めた頃、自然にあのとき歩いた道を辿っていた。
【何だか懐かしい気分だね。あの時はとにかく困惑してたよ】と私は言った。
【そうだね。自分を抑制してたけど、手を繋いでぬくもりを知ってしまってからはもうダメだったな。この通り、歩き出した、って感じで。】

首都高の下の歩道橋に立って、しばらく車の流れを見ていた。
隣で私の肩に手を回す彼。
この人が私を見てくれていたなんて。
正直、まだこの奇跡に驚いている。
ドキドキしている私の表情をみて【どうした?】と声を掛けてくれた彼の胸に顔を埋めた。

これでいいんだね
これからも手を繋いで歩いていこう。

恋する乙女モード

2002年9月6日
Yくんが北海道に出張に出かけて5日。
本当は3日だったはずが、イレギュラー発生のため予定が狂って2日も延びてしまった。

寂しい。
とっても寂しい。
でも、幸せな寂しさ。
Yくんの存在があるから感じる寂しさ。

こんなこと書いてる時点でもう恋する乙女モード。
最後の恋だから、思い切り恋する乙女になってやろう(笑)


明日はやっと会える。
私たちが告白しあった渋谷で待ち合わせ。
ドキドキ。


明かされる過去

2002年9月3日
新しい道を歩き始めたので、もはや元彼のことについては考えなくても良いとは思うのですが。
今の彼氏のYくんの前では過去はできるだけ言いたくないので、あえてここで語ろうと思います。
**************************
元彼と付き合って、浮気をすると部屋には何らかの痕跡が残ることを私は知った。
男性の一人暮らしにはあり得ない物が置いてあるのだ。以前の日記に書いた女性からのプレゼントを始め、生理用品やアクセサリーやぬいぐるみなど。ある時寝起きにキスをしたら、チーズケーキの味がした。女性から贈られたものを冷蔵庫には入れずわざわざクロゼットに隠し、私が寝ている間に食べていたのだった。まだそれぐらいなら良い。
密会と部屋に連れ込んだ疑惑も、元彼と私の共通の友達の証言によりクリアになった。受身な人なので、たぶん女性の方から頼み込まれてあっさりOKしたのだろう。しっかり肉体関係を持っていた。求めらるのはさぞかしいい気分だっただろう。そういうものも含めて全部、言わずに抑えてきた。責め立てても、どうせ逆ギレし、私を容赦なく威圧するだけだ。面倒な女だと思われるのが嫌だった。自分もそれによって疲れるのが面倒だった。だから私は何も感じていないフリをして、逆に不安にさせる策に出た。
元彼は良く【お前を守ってやる】らしいことを言った。口ではいろいろ言えるものだ。
実際は【威圧感】と【甘えの塊】と【受身】だった。何でもかんでも私に決めさせる。【お前の希望に合わせてやる】という言い方だった。私は何なのだろう?という気持ちが大きくなってきていた。
それとともに、私の中では【嫉妬】という気持ちがなくなっていった。どうでも良かった。どう距離を置こうかということばかり考えるようになった。でもなぜ、別れることを考えなかったのか。それは今の彼氏Yくんのことが好きだという気持ちがあったから。それを自覚するのが怖かった。彼氏の親友を好きになるのはタブーだと思った。Yくんは元彼をいい親友だと言っていたし、私のことで困らせたくはなかった。ちょうどYくんへの気持ちが本物であることに気づき始めた頃、Yくんは付き合っていた彼女とこじれてきて疲れきっていた。元彼と3人で食事をしたときにもそれをこぼしていた。幸せでいて欲しかったから私はYくんを応援した。でも、裏腹だった。胸の奥が苦しくなるのを知って、私は奥歯を噛んだ。

初めてYくんに会ったときは、元彼がトイレに立っている間、確かプロ野球の話をしたっけ。
2回目は元彼と入った定食屋さんで偶然会った。Yくんはお友達と3人でいて、隣のテーブルに座っていた。私がいたテーブルとYくんがいたテーブルを挟んで遠くで向かい合っていた。オーダーを待っている間、食べているとき・・。元彼の目を盗んで、元彼の肩越しにYくんを見た。たまに目が合うと笑ってくれた。私の頼んだラーメンが思ったよりも大盛で遠くから【すごい大盛だね】って指でジェスチャーしてた。帰りには元彼よりも先に【りりこさん、じゃあまた・・・。】と挨拶をしてくれた。このときのことはYくんも良く覚えていてくれた。
去年の冬のことだった。懐かしい思い出。

このときから既に両思いだった。
でも、お互いに恋人がいた。
故に気持ちを告白することすら、考えてもいなかった。
ましてや、付き合えるなんてこと頭にもなかった。
一緒になれることはお互いの夢だった。そしてそれぞれ、そのまま夢で終わると諦めていた。

【せめて、あなたが幸せでいてくれたら。】
お互いにそう願っていた。
そういう愛の形だった。

元彼との楽しい時間ももちろんあった。
好きだという気持ちで付き合い始めた。
もっともっと好きになれると思っていた。
でもどんどんずれていった。
そして本当に心の底から好きだと思える人に元彼は私を会わせてしまった。
ずっとずっと自分の中だけにしまって置く筈の気持ちが、今堰を切って溢れ出してきた。
恋愛など、いつどうなるかわからない。

でも、今回の奇跡は信じたい。
ずっと愛が続いていくことを信じたい。
それだけ本気の恋。

瞳には雄々しい姿。
鼻にはスパイシーな匂い。
耳には優しい声。
指先には暖かい体温。
舌の先には欲求のはじまり。

私の感覚器官に貴方の全てを焼き付けよう。
離れていても思い出せるように。
ずっと貴方のものであるしるしに。

今まではこんな女ではなかった。
誰かのものにされたいなんて思ったことはなかった。
【私を貴方のものにして】
初めて口にして自分でびっくりした。

誓い

2002年9月1日
つい何日か前に、元彼(別れた彼)から電話がきた。夜中だったのだけれど、出てしまった。
【おう、元気にしてるか?】
ん?この人は別れた女に電話しないと豪語していたのではなかったか?それが自ら電話?という疑問を抱きつつ、話を聞いた。
【りりこは今までの女と違って、他の男と寝たとか、他に好きな人ができたとかで別れたわけじゃない。それに、付き合っている間も穏やかだった。人としても惹かれてた。だから、別れたからといって話さなくなるのはもったいないと思ってさ。それになんか暇なんだよね。構ってよ。深い意味なく、暇つぶしだと思ってくれていいからさ。】

いや、本当はね、他に好きな人ができたんだ、とはやっぱり言えず・・・。

【ダメだよ。そんなの貴方らしくないし。私は会うことはできないよ。新しい道を歩いているんだし、今はもう出発したばかり。寂しいってだけで中途半端に会ったりしないほうがいいのよ。】と答えた。
それでも元彼は【どうしてだ。そんなに俺と会うのは嫌なのか?顔も見たくないのか?何を怖がっている?・・・もうりりこを口説いたりしないよ。好きだなんて言わないよ。だから、普通の友達としてりりこの友達と一緒に遊ぼうぜ。俺、今まで彼女の友達と会ったことってなかったんだよね。そういう出会いも大事にしたいからさ。】元彼には私の一番の親友を紹介して、3人でも随分遊んだ。私との繋がりがなくなって、同時にその親友と会うこともなくなるのが元彼には勿体無い、と言うのだ。一番はやはり寂しさからだろう。【他に男の友達とかと遊ぶのもありじゃないの?】と聴いたが、あまり繋がりがないらしい。
ただ、元彼は付き合っている当時私に、【元彼からなんで電話がくるんだよ?会ったりしてんのか?別れたのに連絡してくるんじゃねーよ!】とものすごい剣幕で怒ったことがあった。それは単なるヤキモチかな、とも思うけれど、あそこまでの勢いで怒っていた人が今、同じことをしている。その変わりようにびっくりした。
延々と3時間半。朝までずっと【会おうぜ】を繰り返された。そして【本当にりりこを好きだったんだぜ?信用してくれよ。あれもこれもしたじゃねーか。そういう俺の行動を認めてくれよ?】と言った。
*****************************

隠しているということは苦しいことだけど、やっぱり今は言えない。真実を言ってしまうのは自己満足にしかなりえない。
いつだったか【友達に取られるのが一番最悪なパターンだよな】と言った元彼の言葉が未だ頭から離れない。だからこそ、今は言えない。
新しい彼氏のYくんは、【いつかはどんな形かで知ることになるだろう。その時の心構えは俺はできているつもりだ。こっちに選択権はない。あとはタイミングだな。本当のことを告白する時がきたら、あいつとの友情は終わりだろうな。】と言った。
【本当にいいの?私を選んだこと、後悔しない?】
【何言ってんだ。りりことはずっとやっていくって決めたんだよ。お前と天秤に掛けられるわけないだろう?】

Yくんにはあの後プロポーズされた。
【結婚を前提に付き合ってほしい。結婚しよう。幸せを二人で作っていこう。】
【はい。私でよければ貰ってください。貴方のものにしてください。幸せになろうね。】
そして、今年の暮れに私の実家に挨拶に行きたいとYくんは言ってくれた。
ずっと好きだった人に伴侶として望まれるのことは最高の幸せだ。最高の奇跡だ。

前は隣に寝ているのに孤独を感じていた。
抱かれても抱かれている気がしなかった。快感と愛の感じ方は別だ。同時進行はしない。
でも今は違う。隣に眠るYくんの気持ちが伝わってくる。たくさんの暖かい言葉がそのまま私の心に響いてくる。
心の通じ合うセックスは本当にいい。心身ともに何度も何度も私は絶頂に達する。

たくさんの汗を流して熱くしてくれるこの人を、私は全力で守っていこう。
全てのことを受け止めて、彼を愛し続けよう。

好きで、好きで、好きでたまらない。
この気持ちをどうすれば良いのかわからなくなってしまうくらい。
彼氏のことを【好きなんだ、愛してるんだ・・・一緒にいたいんだ。】という呪文を一生懸命唱えることから、私は離れることにした。彼氏を嫌いではなかった。でも、呪文なしで一緒にいるのはどんどん無理になってきていた。セックスも抜け殻としているような気分になってきていた。

次の朝、チェックアウトしてラウンジでしばらく話した。
【やっぱり諦められない。変わった俺をまた見て欲しい。】
【貴方は去るもの追わずでしょ?受身だって自分でも言っていたでしょ?それでいいのよ。私のことも追わなくてもいい。もっと貴方を受け入れてくれる女性はいるよ。チャット友達の中だって貴方のことが好きな女性もたくさんいるでしょう。私に固執せずにちやほやされるのもいいじゃないの?この10ヶ月間続けてきたんだから。】
【いや、チャットは止めるよ。りりこにかえられないよ。だから・・・・。】
【無理よ。止められるはずない。ずっと前に私が二人で旅行に行こうという話をしたとき、貴方は即座にチャットの皆で行くのもいいなと言った。そのことでちょっと拗ねた私に貴方はものすごい勢いでキレた。もうそのへんから確実に歯車は狂ってきてた。だから、無理。もうダメよ。終わりにしましょう。】
【気持ちはわかった。一度ここで別れよう。でも、やっぱりこのまま引き下がれない。】

今は何を言っても分かって貰えないだろう。
そのことは分かっていたので、私はそれ以上言うことは止めた。
別れる駅まできて、最後のお昼を食べて、しばらくの間お茶をしながら、普通の会話をした。馬鹿な話もした。最後の最後は微笑ましくいられた。そして彼氏を新幹線のホームまで送っていく間、手を繋いだ。
【このぬくもりが当たり前だと思ってた。慣れすぎてた。もう本当に触れなくなるのかな。辛いな。】と彼氏は言った。
彼氏が乗る新幹線がくる放送がなった。
もう、これで彼氏は彼氏でなくなる。
すごくずるいのかもしれないけれど、なぜか涙が出てしまった。私には迷いがなかったから、泣くつもりなんてなかった。こういうとき泣く女をずるいと思ってきたけれど、私も同じ女だった。なんで、女はすぐ涙が出るのだろう。
【泣くなよ。最後の最後まで俺は泣かせてばっかりじゃねーか。本当にごめんな。どうか、傷を癒して、また笑ってくれ。愛してるよ。】と言い、軽くキスをして新幹線に乗り込んでいった。窓越しに笑顔で手を振っていた。新幹線がゆっくりと走りだそうとした時、彼は窓にカタカナで【スキ】と書いた。

付き合っている間に、もっと私を求めて欲しかった。
心のすれ違いとは、こういうことなのだと知った。

新幹線が去った後、気が抜けてしばしベンチで放心状態だった。勝手に涙が流れていた。

さよなら
さよなら

しばらくして、私は立ち上がって涙を拭き、Sさんの待つ街への電車に乗った。電車で3時間半。これからは笑顔でいられるんだ。私は新しい道を歩き始めたんだ。幸せを探しに行こう。
もうSさんはSさんじゃない。Yくんと呼ぶんだ。

長い長い電車の旅を終え、駅の改札を出るとYくんが待っていた。
【りりこ!!間に合ってよかった。会いたかったよ。良く頑張ってここまで来てくれたね。】
【Yくん。私も会いたかったよぅ。もうエネルギー切れだよ。充電して。】
Yくんの胸に顔を埋めて、やっと安心した。
ご飯も美味しく食べることができた。
その晩も、Yくんは何度も何度も私を抱いた。
めくるめく快感に溺れて、彼の腕枕で眠りについた。
明日から彼は夏休み。しばらくずっと一緒にいられる。新しい旅に出るんだ。
どんなことが待っているんだろう。

新しい恋。
これが最後の恋でありますように。





カムフラージュ 2

2002年8月25日
それから私たちは、手を繋いで朝の渋谷をぶらぶら歩いた。一歩一歩踏みしめるたびに【好き】が溢れていく。
路地裏に入った時、また抱き合った。
【もう気持ちを抑えるのは限界だよ。でも、どうすればいいのかわからないよ。】と私は言った。
Sさんは【俺も限界。あいつがいなければ、とすら思うよ。りりこを苦しめてるあいつにもう遠慮なんてできない。せめて幸せでいてくれれば抑えることもできたかもしれないけど。・・・俺が幸せにする。】と言ってキスをしてきた。

柔らかい唇。
熱い熱いキス。
大きな手で私の髪を撫でた。

Sさんは彼氏の大学院の同期で親友だった。
同期の中でも私と彼氏が付き合っているのは知られている。故に私と付き合うことはつまり、Sさんはその仲間たちを敵に回すかもしれないことを意味する。
彼氏は一番の親友だというSさんだけを正式に紹介してくれた。勝手な言い分だけど、結果的にそれが運命の出会いだった。
Sさんにそういうリスク(友情を失うかもしれないこと)を負っても私とやっていけるのかということを聞いた。とっても酷なことなのだけれど。
【りりことの出会いは必然だと思ってる。自分の気持ちに正直になれるかどうか、今試されてるのかな。周りに何か言われてぐらつくような気持ちだったら、俺が幸せにする、なんて言えないよ。】

どちらにしろ、彼氏と続けていくのは無理だった。
別れるのも時間の問題だと思っていた。
ただ、Sさんと付き合うということは今は言えない。人間不信になってしまうかもしれないと思ったから。それもこれも、私たちが勝手なことをしたのだけれど、変えられない決断だから、せめて少しでも傷を深くしないように、知らせるまでには時間を置こうと決めた。

ある公園でいろんな話をして、この決断に至ったあと、私たちは結ばれた。
想像していたよりも素敵なSさんの身体をみて、私は急に恥ずかしくなってしまった。
Sさんは私に優しく触れながら、時間をかけてゆっくり私の全てを抱いてくれた。
【りりこ、綺麗だよ。このまま子どもも作ってしまいたい。全部俺の匂いにしてしまいたい。】
Sさんはたぶん女性と付き合った経験も多いのだろう。この人がモテるのは分かる。
だからかな、セックスもとても上手だった。こんな人がいたんだ、と思った程。自負するわけではないけれども、私は今まで付き合った相手にはセックスでリードできた。でも、今回は違う。驚かされるばっかり。味わったことのない快感に出会った。腰が抜けてしまいそうだった。
【俺についてこれるなんて、体力あるんだね(笑)今までの中で一番上手だよ・・本当に。その体力の持ち主なら満足できてなかったんじゃない?俺はすべてにおいて一番でいたい。そして、セックスでもなんでも、俺が一番誰よりもりりこを愛してることを示したい。こんなにも長い時間抱いたのも、抱きたいと思ったのも初めてだよ。すべてがいとおしい。】
夢で終わると思っていた時間が現実になって、信じられなかった。こんなことも起こるんだ、と私は狂喜した。

15日に旅行に行ったとき、彼氏には別れを告げよう。今までぶつけられなかった気持ちを話して、終わりにしよう。恋愛にはいろんな要素があるけれども、少しも楽しいと思えない恋愛ならしない方が良い。そう決めた。
***********************
そして、15日の夜、旅館で話をした。
私の様子が変だということに彼氏も気づいていたのか、
【最近悩みでもあるのか?俺といてもつまんなそうにしてるし。何かあるのなら言ってくれ。】
ということを彼氏から切り出してきたので、今までのことをぶちまけて話した。いつのまにか私はしゃくりあげて泣いていた。
【そんなに苦しめているとは思わなかった】と彼氏は涙声で私を抱き寄せた。
【もう気持ちが擦り切れて、一緒にいるのが辛いんだ。辛いだけになってきてたの。だから、もう終わりにしよう。最後の夜にしよう。】と私は言った。
【苦しめたのは悪かった。全然分からなかった。本当に俺がわがままだった。すまない。でも、愛してるのはりりこだけだ。それだけは本当なんだよ。信じてくれ。だから、別れたくない。変わってみせるよ。少しの間距離を置いてもいい。そしてもう一度やりなおしたい。この10ヶ月はなかったと思って貰ってもいい。りりこがいたから毎日が幸せに過ごせた。仕事も頑張れた。頼む、チャンスをくれ。】と彼氏は私に懇願した。
【遅いよ。もう遅いよ。私は少しずつ信号を送ってた。いつか分かってくれると思ってた。喧嘩したときも私はちゃんと自分の気持ちを言った。そして貴方はうなずいてくれてた。でも何も変わらなかった。ずっと好きでいたかったよ。でももう限界。疲れたよ。】
彼氏は頭を抱えてしばらく黙っていた。
話が一段落して、とりあえず私は温泉に入ってくると告げて部屋を出た。すでに時間が夜中の遅い時間だったので、温泉は貸切だった。露天に浸かってしばし頭をカラにした。ものすごいエネルギーを使ったのか、頭も身体もとっても疲れていた。
部屋に戻ると彼氏は随分とタバコを吸っていたのか、灰皿が満杯になっていた。
【いいお湯だったよ。入っておいでよ。】と私は勧めたけれど、そんな気分じゃないと言われて、それぞれの布団に入った。そして、薄明かりになった部屋で小さい頃の話などをした。
【なんか、どきどきするな。惚れた女になかなか触れられないもどかしい気持ちになってる。りりこ、愛してるよ。いなくなるなんて考えられないよ。痛いよ。】

その夜、彼氏は私にずっと愛してると言い続け、キスを求めてきた。

熱を失った私の唇。
あんなに好きだったはずのキス。
もう、自分の涙でしか潤わないキス。

この恋の最後の一滴が、落ちた。



カムフラージュ

2002年8月12日
しばらくこの日記から遠ざかってしまっていました。
その間、彼との今の関係についていろいろ思いをめぐらせていました。

なんでこんなに彼は受身なのだろう。
いつもいつも、何かを提案するのは私。
私は楽しいことに人を引っ張りまわすのが好きだから、別にいいやと思ってきたけれども。
たまには、彼から【こうしたい】という楽しい提案はないのだろうか。
週末に私の部屋にきても、彼は半分は寝てる。
そして、私にご飯を作ってと言い、ビデオを借りに行って観るだけ。こんなにお天気がいいのに。
しびれを切らして私が何かを提案しても【暑いじゃん】で終了。
はっきり言って、彼といても楽しいと思えない。
こんな感じの中で、彼は甘えてくるだけ。

先週の水曜日、彼から電話で、
【来週の夏休み、温泉でも行かない?】ということを言われた。
【いいよ、どこに行くの?】と聞くと、
【うーん、仕事あるし、探しておいてくれないかな?たまにはそういう決断をするのもいいと思うよ。】という返答があった。

たまにはそういう決断をするのもいい?なにそれ?
いつもデートでどこにいこうって言って店を決めるのは私じゃなかったっけ?

初めての旅行なのに。
そういうのってパンフとか見ながら二人で決めるもんなんじゃないの?
確かに社会人になってまだ数ヶ月で、仕事やなんやかんやで疲れているのかもしれない。でも、二人で作る時間なのに。何だか寂しかった。
そんな気持ちのまま、結局一人でネットで宿探し。
彼からは【どう?見つかった?頑張って!】のメールがたまにくるだけ。
何度も何度も投げ出したくなった。
こんな風なら、別に旅行になんて行かなくてもいい。そんな気持ちになった。

前の日記に書いた彼の友達のSさんとまた何度かメールをやり取りしていた。先々月くらいに彼女と別れたという話や、私の彼の話や、日々のことなどなど。
面白い人だった。
彼を含めて三人で会ったことは何度かあったけれども、二人で会って話をしてみたいと純粋に思った。
ふざけてその旨を伝えてみると、
【いいですよ。近いうちにご飯でも食べに行きましょう】と言ってくれた。

そして、昨日東京郊外のある大きな街で会った。
夏休みだということもあり、混雑して探すのが大変だった。
【こんにちは】と、やっと見つけて、お昼を食べることにした。
いろんな話の中で、
【あ、そういえば、今日東京湾の花火大会ですよね?ニュースで見たんですけど今から場所とりしてる人がいるみたいですよ】ということを言うと、
【じゃあお台場まで行ってみますか!今から行けば夕方前には着くと思うし。】
少しびっくりしたけれど、何だかワクワクして行く事にした。

案の定お台場はすごい人!人!人!。
浴衣の女の子がたくさんいた。
そして、カップルだらけ(笑)
露店がたくさん出ていて、夏独特の雰囲気を醸し出していた。
レジャーシートを買って、早速砂場に場所とり。
日焼けしそうだなぁなんて思いながら、そこに座ってジュースを飲みながらまたいろんな話をした。
彼との関係が惰性的で、打開に悩んでいることも話してみた。
【今は私の気持ちが低空飛行って感じなんですよ。受身な彼に何だか疲れてしまって。楽しむことを彼から提案してくれないんですよ。】
【うーん、やつと遊ぶ時も俺が誘って行き先も俺が決めてた気がするなぁ。めし食う時もね。それに、あいつが自分で『俺は受身だから』って言ってたよ。】

自分で認めるくらいだから、もともとの性格なんだろうな。
初めは【攻め】の私と凸凹で合うかなぁと思ってはきたけれども、どうやらそれも違うような気がしていたこの頃。彼に信号を送っても伝わってはいないみたいだ。私は明らかに疲れてきている。
でも、疲れた私に東京湾の花火は感動をくれた。
夜空に花を咲かせて、夏をより一層彩っていた。
Sさんとビールや焼き鳥やかき氷を買って食べた。
冷えたビールが美味しかった。
花火が終わって、せっかくだからとパレットタウンの大観覧車に乗ることにした。
歩きながらもたくさん話をしていたが、夜景の見える観覧車の中で、私は涙を流してしまった。
こんなに追い詰められてたんだ、と自分にもびっくりしながら、でもこの時間はものすごく楽しい。久々に【楽しい】と思えた。
涙する私にSさんは落ち着いて話を聞いてくれて、私の手をとって【大丈夫、いつかまた上に向かって飛ぶこともできるよ。でも、あいつは気づいていないんだなぁ。りりこちゃんがこんなに悩んでいることに。俺もてっきりうまく行っていると思っていたから驚いたよ。】といった。

観覧車を降りてから、Sさんは気を遣ってくれて、ゲームセンターに引っ張っていってくれた。本当に楽しくて、たくさんたくさん笑うことができた。
気が付くと家の最寄の駅までの終電に間に合わない時間になっていた。
結局渋谷まで出て朝まで映画を観ることになった。
映画の上映時間まで少しバーで飲んだ。
彼はお酒は全然飲まないし、私の友達もお酒を飲める人が少ないので、最近はあまりバーには行く機会がなかった。調子に乗ってガンガン飲んだ(笑)
映画は【トータルフィアーズ】。散々遊んできたので途中で眠りそうになった。内容はまずまずというところ。
映画館を出ると、うっすら太陽の光が見えた。朝の渋谷は初めてだ。
駅に向かって歩いて、切符売り場まできたけれどもまだ始発がなかった。そして渋谷駅の改札近くでまた暫く話した。
【もう、限界かもしれない。低空飛行で墜落するかもしれない。】
【またまた、そういうこと言うっ!今度の旅行でまた変わるかもしれないよ?無理矢理上にしようしようとはしなくていいけど。】
こんな内容の会話を繰り返していた。
そしてまた口を突いて【限界かもしれない】といったら、Sさんは、
【うん、もういいよ。やめてしまいな。】と言った。いい加減に怒らせてしまったかな、と思って少しふざけて、明るく、
【うーん、じゃあSさんが私を貰ってくださいよ。】と言ってみた。笑ってくれたので、安心して、また沈黙。

次の瞬間、Sさんは言った。
【なんで、あいつの彼女なんだよ。あいつが親友でなければさっさと止めて俺が奪うのに。なんでこんなにタイミングが悪いんだろう、もっと早くに出会っていれば良かった。】
【本当にそうかもしれない。なんで、彼より早くあなたに出会えなかったのかな。】
私は、ずっと奥底に抱えて見ぬフリをしていた言葉を出してしまったという気分だった。
お互いに言ってはいけないことを言ってしまった、という困惑でいっぱいだった。
Sさんはとまどいながら私の頭を胸に引き寄せた。
抑えていた苦しさが一気に出てきて、Sさんの背中に手を回した。

そして、Sさんの腕の中でもう一度聞いた。

【どうして、あいつの彼女なんだよ】

涙が溢れた。
もう、お互いにカムフラージュはできない。

つづく。。。。



彼の友達と

2002年7月26日
今日は彼の友達(男)のSさんと何気ないメールのやり取りをしていました。
でも、結局そのあとに2時間半も電話しちゃったんですけどね。
(彼とは2日間メールも電話もしてないの。ごめん。むふふ。)

今までに恋愛相談なんてしてこなかったのですが、今日はいろいろ聞いて貰ったりしてとっても楽になりました。

【それは、やつの思いやりからだから。見逃してやってよ。】

そのSさんの言葉には説得力があって、思わずうなずいてしまいました。Sさんによると、彼は私のことをよく誉めるそうです。【できた彼女だ】と。
意外。。。でもちょっと嬉しいかも★

その他いろんな雑談や恋愛観や気になる彼の過去のことなどを話しました。
その中でびっくりしたのは、前カノと付き合っていたときに、彼がストレスで激痩せしたという話。
喧嘩ばかりしていた、ということは聞いていたけれども、それ以前に【怒られる】ということがめっきりだめな前カノに、言いたい事が全然いえず、うまくいかず、10キロくらい痩せてしまい、病気になるのではないかとSさんは心配したのだと言っていました。前カノの悪口や愚痴も随分聞いたそうです。それに比べて、私と交際をしはじめてから彼は表情も穏やかになったし、悪口どころか誉めるのだから、自信を持っていいよと言ってくれました。

小さなことで悩むのは止めようかな。
でも、やきもち妬いたりしているうちが華?


とりまく環境

2002年7月23日
私と彼とはオンライン上の出会いです。
お互い共通の知り合いがいたことをオンラインで
知った、ともいえるのですが。

私とも知り合ったということは、他の人とも
知り合っているということになります。
彼は掲示板を持っていて、そこにはたくさんのオンライン上の友達がいます。
でも、実際オフ会をやったり、メールのやりとりや
電話もしているみたいなので、オンライン上の友達とは言えないのかも知れない。
女性の友達も多いのはよくわかっているのですが。
何度となくそれがきっかけになって喧嘩をしたりしてきました。

彼の前カノもチャットで知り合った人でした。
その人と私は偶然話す機会があって、彼女の口から彼と付き合っていたことを聞いたのです。
私のことは話していません。この先も話すつもりはありませんが。
彼女は赤裸々に彼とのことを話してくれました。
【そんなことまで話してくれなくても良いのに】ということまで。

はっきり言って辛かった。知らなくていいこと、知りたくないことばかりが降り積もっていく。
【今でもいい関係を保っているよ】と言った彼女の自信はどこからくるのか。嘘か本当か分からないのに惑わされてる自分が悔しかった。
そのことは、随分自分の中にしまって置いたのですが、結局彼にも話しました。
【大丈夫だよ】とは言ってくれたものの、毎晩のように彼の携帯には前カノからの着信。しかも、夜中に。
こういうことが続いて、前カノについてはいろいろ話し合ったりして、とりあえずは解決。

しかし、今度は他の女性。
この間のモーニングコール事件を含め、彼のファンらしき女性はたくさんいます。
単なる友達としてなのか、プレゼントを贈ってきたり、手紙を送ってきたりする女性がいるのを私は知っています(彼は私がそのことを知っていることは知らないと思うけれど)。
風邪を引いたといえばわざわざ薬を送ってきたり、定期的に洋服や食品や、手作りのケーキなんかを送ってきたりもしていたのです。今もあるみたい。
(もしかして会ってるのかも、という疑いも)

【きっと貴方のお世話をしたい女性はたくさんいるのよねぇ。私と付き合っていることがばれたら刺されそうで怖いわぁ。】などなど、遠まわしに言ったりもしたのですが。何もなかったような顔を作る彼にまた腹が立ったりして。

あーあ。
私も息抜きしちゃおうかな(笑)
彼の友達に愚痴ろうかな。

彼の実家で

2002年7月13日
木曜日の夜から、彼の実家に遊びに行きました。
ご家族が旅行に行くとの事で、寂しがり屋で甘えん坊の彼は半ば強制的に私を呼び出したのです。
(嬉しいんだけどね☆)
私は学生なので、授業がないのですが、彼はもちろん、金曜日はご出勤。
ということで、金曜日の朝から夜までは彼の実家に一人。とは言っても、かわいい犬が2匹いるので、そのコたちと遊んだり、お世話をしたりなんかをして過ごしていました。

【あぁ、専業主婦になったらこんな風に旦那を待つのねぇ・・・。ちょっと向かないかも。】

彼の家ではもちろん家事をやってはいなかったので、専業主婦の気持ちはわからないけれども・・。
私は子どもができるまではたぶん、仕事をするんだろうな。そうしたい。

ふと、台所が目に付いて、ちょっと入ってみた。
彼からは聞いていたけれども、正直本当に・・・。
【たぶん、というかかなりの確立で彼のお母様より私の方が料理してるし、上手いと思う。】という感想です。
そんなことを思い、少し含み笑いをした私はいやらしいかしら?むふふ・・・・。
ますます、彼に美味しい手料理を食べさせてあげたいと思った私なのでした。

彼が帰ってくるのを待ちきれなくて、駅まで迎えにいってしまった。
【ただいまぁ。疲れたよぅ。マッサージして♪】
なぁんて言う彼が可愛くてたくさんマッサージをしてあげちゃいました。


じっくり話ができる時間。
ぴったりくっつける時間。
並んだり、向き合ったりできる時間。

幸せな時間。

歯医者さんにて

2002年7月7日
歯が痛んだため、一昨日歯医者に行ってきました。
歯の様子を知りたいと言われ、レントゲンをとることになったとき、看護婦さんに一言言われた。

「失礼ですが・・・妊娠はされていますか?」
「え?」

その言葉に私は一瞬固まってしまいました。
アフターピルを処方してもらったものの、まだ生理がきていない。アフターピルを服用して人によっては一週間で消退出血(つまり生理)が起こるらしいのですが、私はそれがまだなのです。
もちろん、次の生理予定日までこない人もいるので異常ではないのですが。
ただ、生理がくるまではちゃんと着床が防げたかどうかは分からないわけなのです。確立から言うと殆どの場合、妊娠はしないと言われています。
でも、100%ではない。
ものすごく稀なケースもあるわけで、もしかしたらその極少数派になってしまうこともあるのです。
そう考えたら・・・。またちょっと不安になってしまいました。

そこでは「していません」と答えたものの・・。
実際は「しているかも・・」という不安も。

妊娠がわからず、歯の治療をしてしまうと胎児に影響してしまう場合が多いのは知っていました。
私の高校のときの先生が、そうだったらしいのです。妊娠を知らず、歯の治療をしてしまって、生まれた娘さんは先天的に心臓が弱いそうなのです。手術を要するほどだったらしいのです。
たいてい、歯医者の初診のアンケートの中には妊娠の有無を書く欄があります。それは、やはり胎児への影響を考えてのことなのでしょう。

しかしもしも妊娠していたら、私は産めるだろうか。

よく考えてみる。


できない。
産みたいけれど、実際無理だ。
私は4年生とは言え、まだ学生です。
しかも、彼はまだ新社会人。
産むことはできても、育てることは容易ではない。
子どもが可哀想だ。
まだまだやりたいこともある。
結婚することすら考えられない私に、子どもなんぞ育てられるはずがない。

なんか、無防備なセックスをしていた自分が情けなくなってきた。
彼はあのとき以来必ず進んでゴムをつけてくれるようになったけれども。
こういうことをきっかけにセックスを楽しめなくなったら嫌だなぁ。
早く生理がきてくれたらよいのに。
大好きな彼と身体を合わせることが癒しだったはずなのに。

生理予定日まであと3日。
薬のせいで遅れることもあり得るけれど、とっても長い時間です。



実は先週末、避妊に失敗してしまいました。
というのも、厳密に言えば彼が間違って思いっきり中に出してしまったのです。

もともとゴムをつけずにやること自体が間違っているのですが、今までの殆どは惰性で「膣外射精」でした。
基礎体温こそ今は計測をサボっていますが、毎月生理が規則的にきて安定しているので、大体の排卵日は体の変化で分かります。
ちょうど先週はその2日前くらいで、いわゆる「危険日」ゾーン突入あたりでした。

ことが済んだ後、二人で真っ青に。
「やばいよね」
「うん、精子は3〜5日くらい生きるんだよね?それを考えたらめちゃくちゃやばいね」

そういえば、前にも排卵日あたりにゴムが外れて膣内に残ったままということがあり、そのときは産婦人科に行って「アフターピル」(緊急避妊)の処方を受けた前例がありました。
それを踏まえて、また月曜日の朝イチで病院に行こうと言うことになったのです。

前に行った時には随分先生に突っ込まれ、
「(セックスの)回数が多いなら、ピルを飲んだら?その方が確実だよ」と30分あまりも女性の身体と避妊と妊娠、そしてアフターピルについてお話されました。

それなのに・・・。
またしても今回の失敗。しかももろに中出し。
彼にお金を握らされ、何度も何度も謝られて病院に行ってきました。

月曜日の朝、一人で病院に。
子宮ガン検診の最中なのか、空いていると思った院内は奥様方でいっぱいでした。
若い私だけが何だか浮いている感じ(かなり気まずい)

早く薬だけ貰って帰りたーい!!!!
そんな思いと共に待つこと40分。
ついに診察室へ。
また説教かな、と思いながら、先生の質問に答えた。
「最後の生理はいつ?」
「ことがあったのはいつ?」
・・・・・・などなど。
全てに答えた後、先生は言いました。
「今すぐ飲みなさい。でもね、今回のは強いよ。この薬は無理矢理大量にホルモンを投与するものだから副作用もあるし。それにね、覚えておいて欲しいのは、ピルは飲めば飲むほど、着床回避率は下がるんだよ。わかったね?」
「は、はい。すみません。」

わかっていたことでもかなり凹。
薬の大嫌いな私は「副作用」という言葉が怖くてしょうがありませんでした。
2錠を2回に分けて飲むというピルを貰い、2錠はその場で飲んで学校へ。
保険が利かないので、値段はかなり高額。
ちなみに前回は¥6000。
そして今回は¥16050。
この差だけでも、どれほどリスクの高い行為だったのかということがわかったのです。

学校にきたのはいいものの、だんだん頭が痛くなってきて、吐き気がしました。半分ラリってる状態。
食欲も減退。吐き気がするので飲み物も少ししか摂れない。
とたんに怖くなって、吐き気がするたびに涙が出てきたんです。精神的に弱い方ではない私も、どんどん不安定な方向へ引きずられるのが分かります。

夜は眠れない。
ご飯は食べられない。
考え方がネガティブになる。

痛みと不安に襲われながら暫くの間を過ごしました。
半べそかきながら彼に話を聞いてもらったり、愚痴をこぼしたり。
彼もよくよく反省をしていて、これからのことやいろんなことを話し合ってくれました。

セックスという行為の考え方。
子どもを持つという概念。
結婚するという現実。

お互いの考えを話すことができて、今となっては良かったなと思います。
ただ、副作用があった先週の4日間くらいは本当にダメでした。不思議なくらいメンタルな部分も弱くなっていたんです。
もしかしたら「つわり」ってこんな感じなのだろうか、とも思いました。


楽しくいい時間も、一瞬にして真っ暗になる。
今回、改めて感じました。
いつか「子どもが欲しい」と望むまで、きちんと避妊を続けようと思います。
彼と私の共通の意見として、
「順番は守った方がいい」ということが挙げられました。

【結婚をして、夫婦二人の時間を十分持ったあとで子どもを作る。】

できちゃった婚を否定はしないけれど、私たちは共通した理想の形があるので、それをかなえるように努力をすることに決めました。
もう2回も高いセックスをしてしまったので、もう二度と同じ失敗がないようにしたいと思います。

もう、あんな副作用はうんざりです(苦笑)






久々の手料理

2002年6月30日
金曜日の夜、仕事帰りにそのまま私の部屋にくると言った彼。
いつもより仕事あがりが遅かったためかとってもお疲れみたい。そして空腹だった。

そんな彼のことを考えて、久々に手料理を作ることにした。いつもは買わないちょっとお高い国産牛。
ぷりぷりのトマト、新鮮なお野菜などなど。
スーパーでわんさか買い出しをして、気合を入れて作る。

もう気分はドリカムの「あなたにサラダ」(笑)

いつも作ってあげれれば良かったのだが、就活やバイトやなんだかんだで忙しいという理由で暫く作ってあげていなかった。
そんな彼から最近ぼそっといわれたのが、
「りりこの手料理食べてないなぁ」
そ、そうでしたね。ゴメンナサイ。
本当に美味しいのか分からないけれども(無責任?)いつももぐもぐと全部「美味しいよ」といって食べてくれていたものね。
「作って!」と言ってくれるだけでも感謝しなければ。

結局作ったものはなんとなく思いついたものを3品とご飯とお味噌汁。たいして手の込んでいるものではなかったけれども、彼は大喜びしてくれた。
その顔が嬉しい。そんな顔されたら次も作っちゃいたくなるじゃん!!・・・てことで、次の朝も早起きして朝食を準備。昼も夜も作っちゃいました♪
なんて単純なのでしょう。
でもこうしていくことで自分の料理の腕が上がって、彼も喜んでくれればこんないいことはない。

ところで・・・・。
料理がうまい奥さんのところには必ず旦那が帰ってくる、というのは本当かしら?
甘い幻想かしら?

・・・実際は旦那のために料理を作っても帰ってこない、なんていうのも普通にあるんだろうなぁ。

ふとため息をついてしまった。

でも!まずやってみなくては。
私はまだまだ結婚なんて考えていないけれども、料理を頑張ってみようと思う。





随分日にちが空いてしまいました。
忙しくて更新できずにいました。

つづきです。


気まずい空気の中、私は彼を呼び出し話をしてきた。
落ち着いたイタリアンのお店に入って話を切り出す。

「ごめんね。疲れているところを呼び出して。やっぱり時間を置いても解決することじゃないかなと思って話をしにきたんだ。」

注文した料理に手をつけずに私は自分の不満と不安を彼にぶつけた。
ゆっくり料理を口にしながら話を聞く彼。
そして彼からの謝罪と日ごろの私への少しの批判。
口火を切ってからというもの、ここぞとばかりに言い争いになってしまった。

やっぱりプライドの高い彼。
なかなか分かって貰えない涙の私。

こういうとき多少彼は威圧的な話し方をする。それを今まで私は気にいらないところではあった。しかし私は精神的に弱い方ではないので、少しぐらい語気の強い態度を取られても怯まない。
その不満を一気に吐き出す。

すっかり冷え切ったパスタ。
私たちは??

久々の長い喧嘩は1時間を越えた話し合いの中でようやく話がついた。
私に待たされすぎて冷え切ったパスタは、それでも美味しかった。
私は笑顔を見せるきっかけを探すのに必死で、プレゼントを渡すタイミングを失っていた。

お店を出てもいつものように手を繋げない。
お互いに、いろんなことを言い過ぎたということから相手の様子を伺っていた。
まだ、ちょっと気まずい。

私が見にきたものはなんだろう?
ふと思い出した。

「ねぇ、お腹一杯じゃなければケーキ食べない?」
「うん、いいよ」

カフェに入ると、可愛らしいケーキがガラスのショーケースを彩っていた。
「どれにしよっか?好きなのいくつでも選んでいいよ。お祝いするからさ。」
甘いものの魔法。さっきまでの苦味が抜けて不思議と優しい気持ちになる。
男性なのに甘党の彼も甘い笑顔に変わってきた。

さんざん迷って決めたケーキとドリンクを目の前に私は言った。

「お誕生日おめでとう。遅れてごめんね。そして私の話を最後まで聞いてくれてありがとね。お陰でいろんなことが吹っ切れたよ。」

そう言ってプレゼントを渡した。
どきどきしながら彼が包みを開ける。

「わぁ、かっこいい時計だね。ありがとう」

その表情に私はまた涙ぐんだ。
これが、欲しかった。見たかった。
良かった・・・。
私の肩を抱いてくれた彼の手の暖かさが嬉しかった。


彼へのメッセージカード。

「これからも素敵な時間と出会えますように」

そのきっかけを私が作れますように。
 




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